事件についてはまぁいつも通りですが、このシリーズで一番期待している日常生活の進展があまり見られなかったのが残念です。とはいえ、普通に面白かったですけれど。
今回、兄妹は養護施設で掃除や洗濯物運びなど結構な重労働をすることになります。育ちのいい二人には良い経験かもしれませんが、テンポラリーのバイトシリーズになっちゃうんですかね。そろそろ派手な展開がほしいかもです。
事件については、いろんな場所の都合が収束していくのは相変わらず見事ですが、なんとなく解決がもやもやした印象もあります。正直、ミステリとしてのできはシリーズ中一番酷かったかも。
ただ、読むのをやめようという気にならないのは、やはり登場人物の魅力のおかげでしょうか。華々しい展開がないのが物足りないとはいえ、逆にあわただしさのない安定感こそがコージーミステリの醍醐味ともいえるかもしれません。
評価:★★☆☆☆
関連レビュー:
『風の向くまま』(ジル・チャーチル)
『夜の静寂に』(ジル・チャーチル)
『闇を見つめて』(ジル・チャーチル)
『愛は売るもの』(ジル・チャーチル)
2010年7月31日土曜日
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