なんとなく表紙が目に付いて、特に絵に興味も無いのに買ってみました。読み物としても面白いし、カラー図版の写真入なので、単にページをめくって絵を眺めていくのも良いです。
構成としては、テーマごとに最初に聖人やエピソードの紹介をした後、それにまつわる絵や彫刻を対話形式の「ギャラリートーク」で紹介しています。この「ギャラリートーク」が結構ぶっちゃけてて楽しめました。やはり、独自の解釈を紹介してもらったほうがより理解が深まります。
気に入った絵は、扉にもなっているラファエロの「小椅子の聖母」(P124)、クリストファーノ・アッローリの「ホロフェルヌスの首を持つユーディット」P(89)といったところ。やわらかい線で素直に美人に描かれている絵が私は好きなようです。実物を見ればまた違うんでしょうが。
宗教画を楽しむにはある程度の下敷きは必要だと思いますので、その入門書としては本書は最適なのではと思います。あまり小難しくなくて、素直に楽しめる良書です。カラー版 聖書の名画を楽しく読むを文庫化したものらしいのですが、絵は大きいほうがより楽しめるかもしれませんね。
評価:★★★☆☆
2010年5月22日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿