ご本人はあとがきにて
古典的名作を勝手に改変するのだから、「何の権利があっておまえはそんなことをするのか」と怒る人があるに決まっている。(P254)
なんておっしゃられていますが、ここまで
作品の下書きとなる古典のうち、前半3編の「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」は読んだことありましたが、「桜の森の満開の下」と「百物語」は未読だったため、読み始める前はちょっと心配していました。でも、未読でもまったく問題なかったです。というか、短編集といいつつ全体的に微妙にリンクしているので、出展元は関係無しに、本作品をありのまま楽しめばよいのではと思います。
しかし、表題作の「走れメロス」については元の作品も読み返してみましたが、オリジナルも相当とんでもな話しですよね。メロスよ、お前はどんだけ駄目人間なんだと。小さいころはただ感動しただけだった気がする。やっぱ、文学作品は子供が読むもんじゃありませんね。
評価:★★★☆☆
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