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2011年4月20日水曜日

おざなりダンジョンTACTICS 2(こやま基夫) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

ファルコとトビ・アズサ登場。しかも赤ん坊つき。しかし本巻で一番のみどころは、最終話におけるあの人の登場でしょう。「バンデット・カフェ」の背景もちらっと明かされる、シリーズ第2弾です。



新規読者への配慮がかなり行き届いたストーリー展開になってる気がします。新キャラも多いですし、とりあえず敵味方の区別は明瞭なので、旧作を読んでいない方でも素直に楽しめるのではないかと思います。

しかし、ファルコ登場によるテンションの高まりを存分に感じるには、やはり旧作を読んでおいたほうがベターでしょうね。過去作品の展開については、1巻のレビューをご参考ください。

それにしても、相変わらずファルコは格好いいのに格好悪いですねー(笑)。トビ・アズサはすっかりお母さんというかおばちゃんになってしまいましたが、もともとの性格的にこのおばちゃんキャラは違和感全くありませんね。

モカが率いるバンデット・カフェおよび前巻で仄めかされていた「ヨナの遺産」の正体が本巻で明らかになります。謎を引っ張るミステリ的手法は相変わらずお見事。それにしてもあの人の登場は・・・当然ありうる展開なのに、全く予想できませんでした。悔しい!

以下ネタバレ感想につき、既読の方のみ反転してお読みください。

いやー、まさかヨナがアストラルになっているとは、完璧に一本取られました。前巻でエルザに問い詰められたときのモカの曖昧な態度もなるほど納得です。申し訳ないけど、ファルコ登場のインパクトがすっかり吹っ飛んでしまいました。

それにしても、今回のテーマは指導者としてのモカの成長なのですね。そこが「TACTICS」ということなのですか。旧作を知る立場としては、斬新な切り口で実に面白いです。いよいよ本格的にヨナの後継者という感じですねー

ネタバレ終わり。

大陸間戦争のきっかけやナーガシールドなど、まだまだ明かされていない伏線もたっぷりありそうなので、今後がますます楽しみです。とりわけ私としてはてるてる坊主白のマスターの登場が楽しみですが、奥さんとのからみを考えると、登場は大分先になりそうですかね・・・

評価:★★★☆☆

関連レビュー:
おざなりダンジョンTACTICS 1(こやま基夫)

2010年10月17日日曜日

おざなりダンジョンTACTICS 1(こやま基夫) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

剣と魔法の異世界ファンタジー。1巻となっていますが、ここまでには長い前置きがあります。雑誌連載開始が1987年。以降、掲載紙を変えながらの超ロングラン作品です。ただ、本書から読み始めても大丈夫かもしれません。といいますか、既刊を全て読んでる私にも意味不明な超絶展開で、最初からぶっ飛ばしすぎです(^^;



既存の作品についてはWikipediaのほうに詳しいので、興味のある方はご参照ください。再編集されたものなど色々ありますが、いままでに「おざなりダンジョン」、「なりゆきダンジョン」、「なおざりダンジョン」の3シリーズあり、本書から4シリーズ目が始まることとなります。

なりゆきはいま、手に入りにくいかもしれませんね。まあ、あれはシリーズ随一のつまらなさですからスルーしてもいいんじゃないでしょうか、なんちゃって。近いうちにJIVEから再販されると思うのでお待ちいただければとは思いますが、前置きとしては最低「おざなり」だけ抑えておけば十分でしょう。

風来坊タイプであちこちふらふらしていたモカ、ブルマン、キリマンの3人組が、なにかレジスタンス組織っぽいもののトップになってしまっているようです。事情は全然分かりませんが、彼らのどことなくのん気な性格は以前のままなので、そこは安心して読んでいただけるかと思います。

ただ、ブルマンの顔が変わりすぎてませんか?なんか男前になってる(笑)。成長したってことですかね。でも、年齢不詳のキリマンはともかく、モカにも全然変わった様子が見えないのに何故ブルマンだけ・・・伏線のにおいがぷんぷんします。ナーガシールドなどといういわくありげなアイテムも登場していますし。

モカが持っているロゴスの剣とナーガシールド。その命名元はオリジナル版で登場した竜の名前です。ロゴスの剣については素性がはっきりしているのですが、連載再開までの間にナーガに関連するエピソードも何かあったようですね。奥さん、また登場してほしいけど、死んじゃってるのかなー・・・

いきなりローレシア大陸とゴンドワナ大陸の戦争状態から始まる本シリーズ。かつて両大陸でぶいぶい言わせてきたモカたちですが、どちらにも組しない第三勢力となっているようです。ほんとにわけの分からない展開で、このように意味ありげな伏線をこれでもかとにおわすミステリアスな話作りこそが、おざなりシリーズ最大の魅力なのです。

いきなりの超絶展開にもかかわらず、本書1冊を通してはそれなりにまとめをつけている豪腕が素晴らしいですね。今後仲間として活躍しそうな人間弾頭「ナスカ」。いいですね、萌えますね。ヒロインのモカに萌え成分皆無なぶん(褒めてます)、彼女には頑張ってほしいところです。

評価:★★★☆☆