新規読者への配慮がかなり行き届いたストーリー展開になってる気がします。新キャラも多いですし、とりあえず敵味方の区別は明瞭なので、旧作を読んでいない方でも素直に楽しめるのではないかと思います。
しかし、ファルコ登場によるテンションの高まりを存分に感じるには、やはり旧作を読んでおいたほうがベターでしょうね。過去作品の展開については、1巻のレビューをご参考ください。
それにしても、相変わらずファルコは格好いいのに格好悪いですねー(笑)。トビ・アズサはすっかりお母さんというかおばちゃんになってしまいましたが、もともとの性格的にこのおばちゃんキャラは違和感全くありませんね。
モカが率いるバンデット・カフェおよび前巻で仄めかされていた「ヨナの遺産」の正体が本巻で明らかになります。謎を引っ張るミステリ的手法は相変わらずお見事。それにしてもあの人の登場は・・・当然ありうる展開なのに、全く予想できませんでした。悔しい!
以下ネタバレ感想につき、既読の方のみ反転してお読みください。
いやー、まさかヨナがアストラルになっているとは、完璧に一本取られました。前巻でエルザに問い詰められたときのモカの曖昧な態度もなるほど納得です。申し訳ないけど、ファルコ登場のインパクトがすっかり吹っ飛んでしまいました。
それにしても、今回のテーマは指導者としてのモカの成長なのですね。そこが「TACTICS」ということなのですか。旧作を知る立場としては、斬新な切り口で実に面白いです。いよいよ本格的にヨナの後継者という感じですねー
ネタバレ終わり。
大陸間戦争のきっかけやナーガシールドなど、まだまだ明かされていない伏線もたっぷりありそうなので、今後がますます楽しみです。とりわけ私としては
評価:★★★☆☆
関連レビュー:
おざなりダンジョンTACTICS 1(こやま基夫)
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