過去の地球をまるごと召喚とか、魔法の設定がどんどん大掛かりになってきています。まさかエマ先輩の元ネタが「思い出エマノン」とは。言われてみれば成るほどのキャラ造形ですが。ストーリーの骨格もかなり見えてきたはずなのに、何故かますます混迷を深める時間SF第3弾です。
今回はオリンピアが二人登場します。未来からやってきた人間となると、どうしても予定調和的な展開になりがちですが、そこのところが実にうまく処理されているように思います。流石です。
予定調和といえば<永久時間剥奪者>。彼の正体は大方の予想通りかと思いますが、ラストのオリンピアとの会話のなかで明らかになる彼の立ち位置については、なるほど納得させられるものです。
ミムラも今回ようやく初登場ですが、彼女(彼?)についてはキャラは濃いものの三村との絡みはあまり期待できそうにないですね。もうちょっと善悪を超越したキャラかと思っていましたが、ちょっと敵役の味が強め。
小町は・・・満を持しての登場があれではあまりにも可哀想です。涙なくして読めませぬ。折りよく挿入されているイラストがまた切ない。平凡な彼女が世界の敵認定。鉄板といえば鉄板な設定がどう料理されていくのか、大変楽しみです。
メインヒロインはオリンピアと小町ということで決まりでしょうか。ミムラはこれっぽっちも関わらなさそうで残念ですが、物語的には分かりやすくてよいかと思います。ラストで柄にもなく前向きなところを見せたオリンピアの動向に注目です。
次は事件の起こる3年後までストレートに跳ぶのか、間に別のエピソードを挟むことになるのか。今回初登場のエマ先輩も相当凄腕のようですが、リアルな時間修復士の登場にも期待したいところです。
評価:★★★☆☆
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2010年11月7日日曜日
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