2010年11月14日日曜日

乱と灰色の世界 2巻(入江亜季) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

スニーカーをはくと大人に化ける、ふしぎな少女「乱」と魔法使い一家の物語り第2弾。人間の友達(?)も増えて世界観が広がるなか、今後どういう方向に進んでいくのでしょうか。面白いけど先行きが想像しにくい展開です。



どうも乱については相変わらず感情移入しにくい印象です。子供が妖艶な美女に化けるギャップが売りであるのはわかるのですが、聖闘士聖矢の聖矢みたいな立ち位置の主人公なんですよね。ヒロイン分は珊瑚に期待。

あいかわらず珍妙な魔法の演出はお見事です。「静」が用向きを無事終えて帰還することになりそうですが、あの不思議空間が描写されなくなるのは少しさびしい気もしますね。

お父さんの「全」は、風采の上がらない紐的ポジションのカラス野郎かと思っていたら、今回は大活躍でした。乱や静と比べれば、男性陣二人はスペックが落ちるのかと思っていましたが、そういうわけでもないようです。

いまだにどういう方向が話のメインなのかわからなくて、読んでいて若干戸惑う部分もあります。今回虫にやられながしぶとく生き残った女たらしの鳳太郎が、敵キャラへと変質していったりするんでしょうか。

乱の先生としてやってきた「たま緒」もまだまだ本領発揮とは言いがたく、本番はこれからといったところでしょうか。乱や魔法使いの日常を描く、ドラえもんっぽい各話完結のような形式だと私はうれしいんですが。ストーリーについての評価は今後の展開次第になるかと思います。

評価:★★☆☆☆

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