とても懐かしい人気シリーズの新装版。残り1冊のまま長らく放置されていましたが、とうとう完結に向けて動き出しようです。時事ネタが満載で若い人にはさっぱりだと思いますが、当時を生きていた私にもマニアックすぎるので心配はご無用。当時を知らない人にこそ手にとってみてほしい作品です。
予告されていた最終巻を残して10年近く、とうとう筆者が重い腰を上げてくれました。本書は当時刊行された1,2巻をあわせて1冊にまとめられたものですが、メインの4人が一挙に登場してくれるのはうれしいところです。
最近の庄司さんの作品も多少読んでますが、エッセンスは似ててもぶっちゃけ度が違う感じです。グロリアスドーンもジャンル的には似ていて面白い作品なのですが、両作品の差はヒロイン達のパワーに起因しているような気がします。
釣り目におでこにナデシコに関西弁。キャラ立ては分かりやすいくらいに分かりやすいほうが良いのかもしれません。グロドンの3姉妹は特殊なところを狙いすぎてる感じですから。あちらも好きですけどね。
宇宙戦艦が体当たりや近接格闘をするあたり、とっても色物な設定なのですが、しっかり理論武装しているのが今読んでも素晴らしいです。マップスのリプミラ号よりとても真っ当。個人的にこの作品はとても優れたSFだと私は思っています。
新装版は全5巻の予定がもっと増えてしまいそうとのこと。そりゃ短編集も入れて22冊出ていたわけですから、それを5冊に納めるのは難しいでしょうけれど、ちょっぴり嫌な予感がしてしまうのは私だけでしょうか。是非とも粛々とした刊行ペースを期待したいと思います。
評価:★★★☆☆
2010年10月29日金曜日
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