割とありがちなジャンルの本かもしれませんが、本書の特徴はマス相手よりリアルな個人との接点を重要視しているところです。自分に嘘をつかない、真摯な言葉でなければ気持ちは伝わらないのではないか。お客さんに喜んでもらえた生の声など、人と人とのつながりから生まれる喜びを、成功の起点ととらえています。
既存のマーケティング手法は認めつつも、年齢や性別からさっくりターゲットを絞る切り口に対し
この属性方式では、血の通ったターゲット像が見えてこないと疑問を呈しています。ビジネス視点からは少し感傷的に過ぎるととらえられるかもしれませんが、TwitterやSNSなどのソーシャルマーケティングにおける肝は、まさにそういう対人的なところにあるのではないかと思います。
筆者の顧客層がどちらかというと小口の事業者なため、ケーススタディとしては若干偏りがちになっていますが、本書の精神については規模に関わらず通用する部分があるのではないかと思います。
評価:★★☆☆☆
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