日本からは見えにくい世界規模で起きている事象の解説本。元「エコノミスト」編集長、「日はまた沈む」などのベストセラーでも有名な日本通の筆者による作品。
雑誌掲載の新書化で、発売も2008年の本だけあって、国内の時事問題についてはあまり面白くありません。話題の中心が安倍内閣ですので。サブプライムの話題などが中心のアメリカについても同様です。
中国や韓国、北朝鮮に対する見方はやはり興味深いものがあります。日本のマスコミを通すと、どうしても情報が偏ってしまいがちですからね。
アフリカ大陸の重要性が強く主張されています。欧米だけでなく、既に新しい大国として存在感をますます強めている中国やインドにおいても、アフリカ大陸への進出が盛んになってきているようです。いま、ワールドカップが南アフリカで開催される意味も、そのあたりから読み取ることが出来るでしょう。
時事ネタは風化すると厳しいですが、視野を広げる意味では良い本だったと思います。
評価:★★☆☆☆
2010年6月19日土曜日
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