サッカー用語をテーマにした連作短編集。ワールドカップがあるからサッカーネタだなんて、こんな子供騙しなマーケティングに本当にだまされる人がいるのでしょうか?きっと私くらいですね。
全編を通した仕掛けも一応ありますが、短編そのもののクオリティが高いなと思いました。50ページほどの中編と数ページで終わるショートショートの、あわせてきっちり11編で構成されています。
個人的には「ヘディング」が一番良かったですね。詳細はネタバレになるから言えないのが残念ですが、ヘディングの状況を思い浮かべると薄ら寒くなりそうな作品です。
一応私もサッカーはそれなりにみるのですが、タイトルで使われているサッカー用語の中で「マノン」だけは初めて聞きました。観戦だけだとあまり使われない単語ですね。気になる方は調べてみてください。
ワールドカップに便乗するならもう少しそれっぽくすればいいのにと思わなくも無いですが、逆にミステリファンとしては純粋に筆者の仕掛けるオフサイドトラップを楽しめるのではと思います。
評価:★★★☆☆
2010年6月18日金曜日
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