タトゥショップで超常の力を手に入れてしまった大学生の主人公「蓮華晴久(れんげはるひさ)」が、生真面目・クール系だけどちょっぴり
筆者の作品は「ドラゴンキラーあります」のシリーズを読みましたが、今回はハードボイルド加減薄目かと油断してたら結構えげつないバトルが待っていました。陰惨な爽やかさという、なんとも独特な筆者の個性は健在のようです。
登場するグループは、大きく分けて4種類。主人公コンビ+ツバメ(=晴久の脳内に住み着いた何か)、晴久の友人「七海那美(ななみなみ)」と「赤間大地(あかまだいち)」、翔子がやめた会社「三つ葉製薬」と元同僚、そして諸悪の根源たる美人彫り師「日下部明日香(くさかべあすか)」とその手下たち。
4者の思惑が絡み合いつつストーリーが展開していきます。ただ、那美と大地については最初の日常部分に登場しただけで、今のところ直接には話に絡んできません。まだ一冊目ということで顔見世程度ですね。「きゃっきゃうふふ」な三角関係にも大いに期待したいところです。
とにかく全編を通して実にテンポ良く話が進んで行きます。それでいて、ちょっと慣れたところでドキッとするような揺さぶりが入ったり。序破急というんですかね。一作目ということで若干消化不良な部分も残ってはいますが、今後の展開がとても楽しみなシリーズです。
評価:★★★☆☆
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