老舗コーヒーショップを舞台にしたコージーミステリー。おいしいコーヒーの入れ方とか、名店の看板を守るとか、別れた夫とつかず離れずの仲とか、男前の警部補とちょっといい感じとか、娘とその恋人とか、以上の要素を聞いて読む気になる人にはとても良い本だと思います。ミステリというよりロマンス小説ですかね。
読み終えての感想、名探偵って誰のことだったんでしょう?あまりミステリ分を期待しないほうが良いと思います。最後の犯人も取ってつけた感じです。
コーヒーの薀蓄は面白いんじゃないでしょうか。こういうディテールにこだわった雰囲気は良いものですね。副作用として、チェーン店のコーヒーをおいしく飲めなくなりそうなのは困ったものですが。
別れた夫とかなんとかのあたりは、ロマンス小説としては良くできているのではないかと思います。私はミステリを期待して臨んだので少々肩透かしでしたが。
ちなみに手にとって理由の一つに表紙の可愛い猫の絵があったのですが、取り立てて活躍するということはありません。もしかしたら次巻以降のお楽しみなのかも。
私はタイトルからして全く違う方向を期待してしまったため、がっかり感が勝ってしまったのですが、ゴシップ小説としてはまずまず良くできていると思いますので、そういうのが好きな方は買ってみても損しないのではないでしょうか。
評価:★☆☆☆☆
2010年9月29日水曜日
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