2010年9月12日日曜日

ジゼル・アラン (1)(笠井スイ) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

アグレッシブで無邪気で素直で、でも世間知らずのせいか何かと無防備で危ういお嬢様のお話し。新人さんなんですかね。絵もストーリーも荒削りだけど、数冊出てこなれてきたらとても良い作品になりそうです。



Amazonのレビューでも指摘されていましたが、「エマ」の森薫さんと作風が似ている感じがしますね。あちらと比べて完成度が劣るのは仕方のないところですが、あまりにも相手が悪すぎるのは不幸なところ。

良いところのお嬢さんのはずなのに、何故か大家として一人暮らしをしている「ジゼル」。店子の若い男性に肩車させたり、ストリップをみせられて感動したりと、なにかとガードの甘いところがこの少女の萌えポイントです。

ちょっと表現力が追いついていない感もありますが、ポイントとしては実に良いところをついていますね。森薫さん同様に、自身の煩悩を作品に思いっきり叩きつけていただきたいです。

まだまだ彼女の正体はなぞに包まれた部分が多いですが、今後の展開が楽しみです。大器の片鱗はばっちり感じるので、あとはいかにして二番煎じの印象を覆すかというところでしょうか。

評価:★★☆☆☆

0 件のコメント:

コメントを投稿