ミステリテイストの作品ですが、ミステリと思って読むと当てが外れるかもしれません。このオチは人によっては窓から放り出したくなるかもしれませんが、私は結構好きでした。是非とも続刊が読みたいです。
メディアワークス文庫の作品を手にとるのはこれが2冊目。1冊目が有川浩さんの「シアター!」ですから、MW文庫らしさというものに触れるのはこれが初めてといって良いかもしれません。なるほど、一般小説とライトノベルの狭間にあるような作品です。
叔父「舞面影面(まいづらかげとも)」の依頼をうけた「舞面真面(まいづらまとも)」は、従妹の「舞面水面(まいづらみなも)」とともに、曾祖父の遺品の謎に挑むことになります。ついでに叔父が雇った探偵もひとり協力することになりますが、彼が最後でああいう役回りになるとは思いませんでした。
真面が大学院修士課程の23歳、水面はその一つ歳下ということで、年齢設定にもこのレーベルの性格が現われているようです。水面が真面をちょっと気にしてる感じの、ありがちかつ鉄板な設定なのですけれど、そこにお面の女がどういう風に絡んでくるかということです。
トライアングルなモニョモニョ展開は、少なくとも本巻においてはありません。どちらかというと、お面の女が水面を応援するために色々画策するような感じです。お面の女の正体を話すとネタバレになってしまいそうなので避けますが、要は中学生の制服を着て、大人びた口調の女だということです。
オチが結構微妙かもしれません。私としては結構きれいに終わってるなと思ったのですけれど、ミステリの先入観で読み進めると、壮絶な肩透かしを食らうような気がします。私は続巻をとても期待したいのですが、どういう展開を期待しているのか明かすとそれもネタバレになってしまいそうで、レビューを書くにはなんとも厄介な作品といえます。
登場人物も少なめのシンプルな話なので、読み応えという点ではそれほどでもないですけれど、その分気楽に読めるということはあると思います。切った張ったのない、静かでちょっと不思議な作風はかなり私好み。お嬢様風の水面もなかなかの萌えキャラなので、ライトノベルファンにも結構お勧めできるかと思います。
評価:★★☆☆☆
2010年9月16日木曜日
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