美少女仙人「僕僕」先生とちょっと頼りない弟子の「王弁」が旅する中華ファンタジー第2弾。今回は短編集といって良いのでしょうか。あまり1冊としての大きな話しにはなっていませんが、愉快な連れ合いができたりで話が膨らんできそうです。
前巻ラストで僕僕先生がいないあいだちょっと頑張って、皇帝からもらった「通真先生」の名もまんざらでもなくなってきたはずの王弁ですが、本巻ではその成長振りが殆ど見られません。師匠が戻ってきて子供返りしたのでしょうか。
成長物語がないのはちょっと寂しいですが、短編集として全体のテイストをあわせるという意味ではこれでよかったのかもしれません。相変わらず童話のような話し作りは素敵です。もっとも童話と呼ぶには色ネタや下ネタが少々多い感じですが。
僕僕先生が美少女設定の割りになかなか萌えないのが、私としてはちょっと残念なところです。王弁に対して気があるのかないのかちょっと分かりにくい素振り。ライトノベルなんかだと、ライバル美少女が現われてくれたりするんですけどね。
今回はほぼ一話完結で、作品の雰囲気を楽しむには申し分ない構成ですが、物語好きとしては前巻のような大きな流れがほしかった気もします。まあ、そこは次回以降に期待ということでしょうか。
評価:★★☆☆☆
関連レビュー:
『僕僕先生』(仁木英之)
2010年9月14日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿