2010年8月29日日曜日

懸想する殿下の溜息(森崎 緩) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

エナミカツミさんの絵につられて買ってみました。侍女に想いを寄せる殿下が、本人を前にあれやこれやとほのめかしてみるも、なかなか伝わらないじれったさに身悶えするお話しです。登場人物がみな良い人ばかりで、ほっこりした雰囲気がGoodでした。



人物紹介はわずか5人。とういか、メインの登場人物は実質4人です。このテーマでこの人数だけで、どうやって340ページ引っ張るのかと思いましたが、内容は直球でありながらよくまとまっていて感心しました。かなり甘ったるいお話しですが、ライトノベルなど読みなれてる方であれば男性でも余裕で大丈夫でしょう。

主人公二人のほかに登場するのはお妃候補と近衛隊長。いくらでも剣呑なシチュエーションに出来そうなところですが、お二人とも良く出来た人間なので、ドロドロした人間模様が展開されたりなどは全くしません。このような安心して読める話し、結構私の好みです。

敬語表現などの日本語がちょっぴり気になりました。私、ライトノベルを読むときは細かいことをあまり気にしないようにしているのですが、本書については絵も内容も割りとシリアス寄りな雰囲気なので、若干違和感を感じなくもありませんでした。作家さんというより、もうちょっと校正入れてくれればという感じです。

買ってから気付いたのですが、このレーベルは「華鬼」とか出してるところなんですね。婦女子向けかと敬遠していましたが、私けっこうこちら方面もいけるみたいだと気付かされました。ただ、ハードカバーなところが買い続けるにはちょっとしんどいですか・・・(^^;

評価:★★☆☆☆

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