マリウスとスッラ、ポンペイウスやカエサルまでのつなぎかと思ってたらとんでもなかったです。侮って正直すまんかった。
前巻ちょうど落ちぶれたあたりで終わったマリウスが、こんなに弾けるとは思いませんでした。悪い方向にですが・・・。政敵スッラが遠征の隙を突き、ローマに戻ってきて殺しに殺しまくりました。その挙句ぽっくり。戻ってきたスッラがまたお返しとばかりに殺しに殺しまくって、読んでるときは爆笑しそうでしたが身近にあったら笑えませんね。
スッラにしろポンペイウスにしろ、非常事態においては傑出した個人の才能が必要とされてくるものなのですね。結果、政体も危うくはなりますが。政治ごっこに明け暮れる日本はまだ平和なのかなーと思わなくもありません。
スッラの生前から懐刀として手腕を発揮してきたポンペイウス。スッラの死後は更に物凄い実績を挙げまくって、名実ともにスキピオ並の雲上人に見えますが、どうやってカエサルが割り込む余地があったのでしょうね。そのあたり次巻からあかされていくようです。楽しみだー!
関連レビュー:
『ローマ人の物語 (6) - 勝者の混迷(上)』(塩野七生)
評価:★★★☆☆
2010年6月21日月曜日
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