別作品の人物を登場させるのってあまり好きではないのですが、本作では上手く料理しているように思いました。シチュエーションに必然性があり、なぜその人物が必要だったかを納得させてくれます。世界観の侵食といったことも全くありませんので、安心して読めると思います。
肝心のトリックに関しては、今回はちょっと私読めてしまいました。不可能犯罪っぽさは今回もかなり良い感じで演出されていたと思うのですが、それだけによく考えると可能性が限られてしまいます。普段は驚きを得るため、ミステリは深く考えず読むようにしているのですけれど、ちょっと損した気分です。
次回は莉子がフランスに飛ぶそうです。本格的な美術鑑定に挑むのですかね?相撲シールとか映画のポスターとか毎回キワモノの鑑定が多いので、楽しみにしておきます。
評価:★★☆☆☆
関連レビュー:
『万能鑑定士Qの事件簿3』(松岡 圭祐)
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