構成としては、テーマごとに最初に聖人やエピソードの紹介をした後、それにまつわる絵や彫刻を対話形式の「ギャラリートーク」で紹介しています。この「ギャラリートーク」が結構ぶっちゃけてて楽しめました。やはり、独自の解釈を紹介してもらったほうがより理解が深まります。
気に入った絵は、扉にもなっているラファエロの「小椅子の聖母」(P124)、クリストファーノ・アッローリの「ホロフェルヌスの首を持つユーディット」P(89)といったところ。やわらかい線で素直に美人に描かれている絵が私は好きなようです。実物を見ればまた違うんでしょうが。
宗教画を楽しむにはある程度の下敷きは必要だと思いますので、その入門書としては本書は最適なのではと思います。あまり小難しくなくて、素直に楽しめる良書です。カラー版 聖書の名画を楽しく読む
評価:★★★☆☆
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