2010年5月18日火曜日

「ルネサンスとは何であったのか」(塩野 七生) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

ルネサンスの本質について、フィレンツェ、ローマ、ヴェネチアそれぞれの観点から説明されています。多少は下知識があるほうが楽しめるかもしれません。後書きの対談がわかりやすかったので、むしろ先に後ろから読むべきだったかも。



歴史の描写が複雑に感じられるのは、塩野さんの
だって、歴史というのは、そんなに平面的なものではありません。錯綜していて、入り混じっていて、複雑で……。それを複雑なまま書かなくてはいけない。(P313)
という思いによるため。教科書のようなリニアな解釈では本当の歴史は到底収まりきらないし、そこに面白さがあるのだと思います。

フィレンツェ、ローマについてはわが友マキアヴェッリの延長で比較的読みやすかったですが、ヴェネチアについては先に「海の都の物語」に目を通しておいた方がよかったかもしれません。その分、新鮮で楽しめたということはあるにしても、ちょっと理解の追いつかないところがあったようにおもいます。

概説書ということで、エンターテイメント性はあまり期待しない方がよいでしょう。やっぱり人の物語が一番面白くはありますが、今後歴史を読んでいくうえで下地になってくれるのではと期待しています。

評価:★★☆☆☆

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