2010年5月30日日曜日

『高杉さん家のおべんとう 1』(柳原 望) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

なかなか就職が決まらない31歳のポスドク「高杉温巳(はるみ)」が、母親に死なれた12歳の従妹「久留里(くるり)」を引き取ることになった。会話にも困る二人をつないだのは「おべんとう」。なんというか、かなりツボでした。とてもほのぼのして、ちょっぴり恋の味付けも入ったハートフルコメディです。



主人公がポスドクですからね。ちょっと情けない感じのキャラ立ては、ヒロインが強いととても映えます。久留里は無口で無愛想で趣味は倹約という、ちょっぴり残念な美少女中学生。周りから浮いてていじめられ歴も長いけれど、全然めげず我関せずの強い女の子です。歳の離れた従兄妹というシチュエーションがいいですね。私は叔父×姪とかの微妙な設定が大好物なんです。

脇キャラもいい味出してます。一番のお気に入りは久留里の同級生「香山なつ希」ちゃん。クラス女子のリーダ的存在。接し方がなにかと高圧的。でも美少女大好き。ちらちら久留里の様子を気にするさまは、それなんてツンデレ?って感じです。
あたしがイジメ権握ってる限りエグイことはさせないから
といって、率先していじめ役に励む「姉御」は超かっこいー。

ちなみになつ希のお母さん「玲子」は、温巳と同級生で研究仲間です。お母さんも娘以上の男前。この二人の過去話も気になりますね。一人ぐるぐる回ってる小坂さんもかわいいです。しかし、久留里のライバル役が果たして彼女に務まるのでしょうか・・・

この漫画は本屋さんをぶらぶら歩いてて見つけました。あのお店、ディスプレイのチョイスがかなり私と相性いいんです。電子書籍が騒がれる昨今、いまどき店頭で買う必要なんてあるの?とのたまう方もおられますが、これがあるから書店散策はやめられません。

評価:★★★★★

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