デビュー作のためか、クライマックスの展開は少しこなれない印象を感じなくもありませんが、事件の過程やポアロのキャラクタは流石に魅力的です。それにしても、ヘイスティングズ・・・
今まで全然読んでなかったポアロ物。有名作だけ抑えるつもりでしたが、アクロイド殺しがネタバレくらっていたにもかかわらずかなり面白かったので、初っ端からチャレンジしてみることにしました。
ミステリ部分は正直どうなのかなという印象。意外性はありましたけど、フェアなのかどうか良く分かりませんでした。もっとも、結構読み流してたのでちゃんと読めばそうでもないのかもしれません。
ただ、ポアロの愛すべきキャラについては、本書で既に確立されてるような気がします。まだ他に一冊しか読んでないのでわかりませんけれども。このキャラが楽しめるようになったのは、自分が年取った証拠かなという気もします(^^;
それにつけてもヘイスティングズ。ワトソン役は落とされるのが役目とはいえ、この道化っぷりはあまりに酷すぎます(笑)。彼への評価がこの作品の評価に直結しそうですね。ある意味可愛いキャラで、これがお約束と思えば受け入れられるかもしれませんが、私はいたたまれなさの方をより感じてしまったかも・・・
私的に本書は、ミステリ10%、ポアロ30%、ヘイスティングズ60%の作品。ヘイスティングズのキャラ自体は好きですが、三枚目ぶりがあまりにあまりなのはちょっぴりマイナスです。ただし、続巻に挑む気持ちは一層増してきました。
評価:★★☆☆☆
2010年12月2日木曜日
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