2011年3月22日火曜日

少年陰陽師 異邦の影(結城光流) このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

少女向け人気シリーズの一般文庫化ということで手にとって見ました。なるほど設定や話の作りはしっかりしていますが、この一冊だけだと少しもやもやが残ります。調べてみたら、内容的には3巻まででワンセットのようですね。次巻以降に期待です。



安倍晴明の孫にして陰陽師見習いの少年「安倍昌浩(まさひろ)」が、祖父の式神「紅蓮(ぐれん)」とともにあやかし退治に挑みます。

現在13歳の設定とのことなので少年でいいのですが、今後「青年陰陽師」とか「中年陰陽師」とかにジョブチェンジしていくんでしょうか。

才能を秘めながらもまだまだ未熟という、小説の主人公としては鉄板なキャラクターですが、それにしても本書では紅蓮や晴明に助けられすぎな気もします。ちょっと消化不良な感じです。

晴明の孫バカぶりは、ほほえましくてよいですね。好きな子をいじめる少年のごとく、色々な難事を昌浩に無茶振りすることで彼は鍛えられていくようです。

ヒロインは藤原道長の娘「彰子(あきこ)」ということでよいのでしょうか。実在の人物ですよね。うーん、ヒロインとして成り立つのでしょうか。ひょっとしてNTR?本書ではほんの顔見世程度の登場なので、二人の関係がどう展開するのか楽しみです。

昌浩は架空の人物のようですが、父の「吉昌(よしまさ)」は実在していたようなので、今後他の兄弟や従兄弟たちも出てくると面白くなってきそうですね。とりあえず3巻まで頑張って読んでみようと思います。

評価:★★☆☆☆

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